セブ島留学まとめ

【第4回】高校生のフィリピン(セブ島)留学『英会話スランプ脱出編』

更新日:2018年4月11日
高校生の娘を心配するお母さんの写真

高校生のA子さんがフィリピン(セブ島)留学を開始して4日目の朝、ベッドでうつ伏せになったまま、少し体に疲れを感じながらA子さんは目覚めました。そしてそのままもう一度目をつむり、昨日のレッスンの様子を回想していました。

A子「・・・・・・」

実はA子さん、昨日のレッスンで英語が口から出なかったのです。A子さんは英語をしゃべれない、英会話がスムーズに出来ない自分へのいらだちを感じていました。「こんなんだったら、わざわざセブ島まで来た意味ないじゃん・・・」

■昨日までの出来事はこちら↓
【第1回】高校生のフィリピン(セブ島)留学『初めての渡航編』
【第2回】高校生のフィリピン(セブ島)留学『語学学校初日編』
【第3回】高校生のフィリピン(セブ島)留学『マンツーマンレッスン開始編』

寮の部屋から見えるセブ島の景色の写真

 

「なんでお母さん、セブ島留学なんて選んで来たのかな・・・これじゃぁ、失敗だよ」

同室の韓国人のKさん(30歳)はそんなA子さんに軽く声をかけつつも、朝から元気にキビキビと動いています。シャワーを浴び、洗濯物を取りに行き、授業の用意をし、友達と一緒に元気に挨拶をし・・・まるでA子さんのお母さんのように元気でした。

それに対してA子さんはこの日、朝食を食べずに授業開始ギリギリの8時まで横になっていました。大丈夫でしょうか?

[1時間目]マンツーマンレッスンで先生に励まされる

CPILSの1時間目のフィリピン人講師の写真

授業開始のチャイムが鳴ったので、A子さんは飛び起きて教室へ向かいました。A子さんが留学しているCPILSという語学学校は学生寮と教室がある校舎が同じ敷地内にあるので、通学の必要がありません。授業開始のチャイムを聞いて教室に移動してもギリギリ間に合います。A子さんは階段を使って下り、フロントの前を通り、プールサイドを走り抜けて教室棟に入りました。

少し遅れて教室に入ると、先生が明るく挨拶をしてくれました。しかしA子さんの反応が悪いので、先生はすぐに授業を開始しないでA子さんの悩みを聞いてくれました。A子さんは自信なさげの英語で、英会話に自信が無いという悩みを伝えます。

そこからはちょっとした悩み相談の時間となり、授業は中断となりました。先生はA子さんの話を一通り聞いた後、「大丈夫。あなたならできるわよ」という言葉を使って先生がA子さんを励ましまし、少し遅れて授業を始めました。そのまま先生がA子さんを引っ張って、更に引っ張って、そして励ましながらこの日の授業は進みました。

この最初の授業がリーディングだったのは幸いでした。A子さんは英文を読む事は得意な方だったので、授業は思ったよりもスムーズに進みました。自分で考えてしゃべる機会もあまり多くありませんでした。でも・・・この先生は間違いはキッチリと指摘する先生だったので、やはり英語に自信が無くなったままのA子さんでした。

[2時間目]フィリピン人講師のグループクラス

韓国の国旗の写真

2時間目の授業はフィリピン人講師の少人数グループレッスンでした。A子さんはここの授業でも先生に励まされました。しかし、それ以上に反応してしまったのがクラスメートの韓国人男性でした。彼はA子さんを励まそうと一生懸命に何かを熱く語ろうしてくれましたが・・・まだまだ英語力が未熟な彼は、結局何を言いたいのかわからなくなって頭を抱えてしまいました。

でも、この時にA子さんは日本人と韓国人の性格の違いを強烈に感じました。韓国人は英語力が低くても、なんとか英語を話してきます。間違いを恐れません。帽子を斜めに被っている若い韓国人女性も体育会系のノリで、励ましてくれました。韓国人の友達が言うことは、内容は良くも悪くハッキリしていました。そして、仲間だと感じている人には非常に優しいようです。

一方、一緒のクラスの日本人の中学生女子B子さんは、小声でよそよそしくA子さんを励まします。勿論彼女の場合は日本語です。「大丈夫ですよ・・・私も最初の留学の時にショックを受けましたけど、1週間もしたら慣れましたから・・・」結局、時間が解決してくれるというアドバイスのようでした。

その後、この日の授業では沢山の形容詞(adjective)をみんなで探し、その形容詞を使って英文をつくる競争をするというゲームのような事をやりました。そして、授業はそれなりに盛り上がりました。先生はA子さんを気遣って、楽しく英語を勉強できるように工夫してくれたようです。

[3時間目]ネイティブ講師の授業

ネイティブ講師の授業風景の写真

少し元気が出てきたA子さんですが、それでも元気は普段の30%ほど。まだまだ本調子とは言えません。次はネイティブ講師の授業に向かいました。

授業が始まるやいなや、何時ものようにネイティブ講師はノリの良い英語を話し続けます。そして生徒の名前を読んで、次々に問題を出し続けました。A子さんはもう既に4日目なのでネイティブ講師の英語に少し耳が慣れてきました。とはいえ、集中して聞いていないとネイティブの英語は聞き逃してしまいます。耳に神経を集中し、頭を働かせて必死に先生の話を聞きました。

ただ、今日のA子さんはいつもより早く疲れてしまい、後半で集中力が切れてしまいました。そこで、授業には入り込まず、授業を第三者の視点で客観的に眺めて分析していました。そうすると、ネイティブ講師の教え方は、「ノリ」や「ガッツ」のようなものを大事にしているなーと感じました。フィリピン人講師の教え方、ネイティブの教え方、日本人の教え方、それぞれが違う・・・とA子さんは気がつきました。この辺は日本で英語を学習していてもわからなかったところかもしれません。

[4時間目]若い先生とのマンツーマンレッスン

CPILSの4時間目のフィリピン人講師の写真

4時間目に入ってA子さんは少し疲れを引きずっています。マンツーマンレッスンの教室に入るなり「疲れた〜」と先生に甘えました。A子さんはこの若い女性の先生に心をゆるしているようです。A子さんは今まで留学中の悩み事をこの先生に相談していたので、この日も相談の時間が長くなって授業のスタートが遅くなりました。

授業内容はリスニングだったので、テンションが落ち気味のAこさんでも授業は比較的スムーズに進みました。なんだかんだ弱気なことを言っても英語の勉強が好きなA子さんは頑張ります。先生はA子さんが問題を正解するたびにしっかりと褒めてくれ、一緒に喜んでくれました。

そいういえばA子さんが通う日本の高校の先生達は、あまり生徒を褒めてくれません。褒めてくれるのはテストでいい点数を取ったときのみでした。逆にA子さんや生徒の方でも、たまに日本人の先生に褒められてもどこか照れくさいだけで、嬉しいという気持ちは盛り上がりませんでした。でも、A子さんはフィリピン人講師に褒めてもらえると嬉しいのです。これは本当に不思議でした。「何でだろう?」A子さんはまた1つ疑問が増えました。

[昼食]おばちゃんとエージェントと一緒に食事

おばちゃんと話す留学エージェントの永井の写真

お昼休みになったのでA子さんが食堂に向かって歩いていると、プール脇で関西人のおばちゃんが話しかけてきました。おばちゃんは誰かと話している途中でした。

おばちゃん「A子ちゃん、元気ないね!おばちゃんと一緒にご飯食べよ!」

少し日本語が恋しくなっていたA子さんは、おばちゃんの誘いにのりました。しかしその時、おばちゃんは謎の長髪のおじさんと話し中で、そのおじさんも一緒についてきました。おばちゃんと謎の長髪おじさんとA子さんは3人で食堂へ行き、一緒の机でご飯を食べる事にしました。

おばちゃん「A子ちゃん、この人は私がセブ島留学申込した東京の留学エージェントの人よ。インターネットで申し込みしたから、私も今日初めて会ったんやけどね!(笑)」

永井「はじめまして。留学代理店の永井です。A子さんは英会話のスランプになってるんだって?」

A子「はい・・・考えれば考えるほど焦っちゃうんです」

永井「そしたらねぇ・・・間違っても良いから、先生より沢山しゃべる事を目標にしてみたら?まず最初は質より量で勝負だよ」

A子「え???先生より沢山しゃべってしまったら、授業にならないじゃないですか?教えてもらわないとダメじゃないですか?」

永井「いいんだよ!フィリピン留学ってのは、英語を沢山話す練習をする場所なんだ。最初は間違っても良い。失敗しても構わないんだよ」

A子「でも、間違えたくない・・・」

おばちゃん「A子ちゃん!そんな子供みたいな事言わんと!」

A子「まだ16歳だから子供です・・・」

永井「まあまあ・・・えーと、まあ失敗したくない気持ちもわかるけど、まあ・・・先生の授業を止めても良いから、自分が知っている事や興味ある事について会話を続けてみたら?」

A子「・・・」

永井「A子さんは何か好きな事ある?フィリピン人がわかりそうな事で?」

おばちゃん「私、食べ歩きとお笑い番組見るの好きやで!」

永井「聞かなくてもわかりますよ!(汗)大阪のおばちゃんはみんな食べ歩きとお笑いが大好きでじゃないですか。 私はA子さんに聞いてるんです」

A子「ダンス・・・かな?」

永井「ダンス?いいよーそれ!フィリピン人はダンス好きだよ。僕は苦手だから行った事は無いけど、セブ島にはクラブも沢山あるみたい。ダンスは先生との共通の話題になると思うよ」

A子「そうなんだ・・・でも、話題が続くかな???」

永井「そうだねー。そういう時はね、A子さんが先生に質問をするんだよ。What 〜 の文章でシンプルに、次々と質問を投げかけてごらん。会話が続くから」

A子「えっそんな簡単な事で良いんですか???・・・・本当かなぁ・・・でも、わかりました!授業で試してみます!!」

おばちゃん「聞いて、聞いて!私はセブで社交ダンスやりたいねん!」

関西人のおばちゃんが紹介してくれた留学エージェントのアドバイスのおかげで、A子さんは少し希望が見えてきました。

[5時間目]フィリピン人講師のグループクラス

授業中に笑う留学生の写真

5時間目はフィリピン人講師の少人数グループクラスでした。A子さんはこの授業に入る前、「雑談でも良いから、できるだけ沢山英語を話してみよう!」と心に決めて授業に望みました。

しかし・・・この小グループクラスの授業を受けている中で、A子さんは1つ大きな気づきを得ました。A子さんが今まで学習してきた英語は、学校で習う英語が中心だったのです。だから、自分が興味ある事について、英語で話す経験が圧倒的に今まで少なかったのです。これがしゃべれない原因の1つだと感じました。

そこでA子さんは、このクラスで今まで学んだ事の無い英語を学ぶことを考えつきました。最初に目をつけたのが【笑い】でした。授業中に誰かが言った冗談がウケていたら、すかさずその冗談を記憶しました。また、授業中に誰かが笑ったら、その笑ったシチュエーションを記憶しました。

そして、先生を使っている英語を聞いていると、素朴な疑問も出てきました。日本語で「冗談だよ」と言うシチュエーションの時に「Just kidding!」と言う人と、「Just jorking!」と言う人がいるのです。これは後で調べてみる事にしました。

[6時間目]自分の為の自習

6時間目は授業が無いので、A子さんは自習室へ向かいました。昨日まではこの時間は授業の復習にあてていましたが、今日は自分の好きなモノに関する英語を調べる事にしました。

A子さんはダンスも好きでしたが、テレビアニメも好きだったので、話題になりそうな事を探し、試しに色々文章を作ってみました。A子さんも驚きましたが、自分の好きな事を英語で話そうとすると、それだけでなんだかウキウキしてきます。そして、文章も沢山つくれそうです。A子さんは久々にワクワクして英語び勉強が楽しくなってきました。今度こそ英語での会話が続きそうです。

[7時間目]マンツーマンレッスンでスランプ脱出

CPILSの7時間目のフィリピン人講師の写真

次の授業はフィリピン人講師によるマンツーマンレッスンです。宿題のチェックが終わったところで、さっそくA子さんが先生に趣味の質問をしてみました。

A子「先生の趣味はなんですか?」

先生「えっ?趣味?映画観賞ね。あと、日本のマンガを読むのも好きよ!」

A子「え!?日本のマンガ読むの?何が好きなの?」

先生「ワンピース、ナルト、スラムダンク・・・」

A子「え!?スラムダンク?私も好きです!誰が好き?」

先生「ルカワ!いい男だから!(笑)」

A子「私はミッチーだよ!カッコいい!でも、何でスラムダンクが好きなの?」

先生「知らないの?フィリピンでバスケットボールは最も人気があるスポーツなのよ!そしてアジアで一番バスケットボールが強いの!」

A子「えーーー!知らなかった!」

この後、先生とA子さんは雑談を30分ほど続けました。元々雑談好きの先生でしたが、A子さんの質問に意図を感じとってくれたようで、先生は気長に話に付き合ってくれました。そしてA子さんは自分から質問しながら雑談を繰り返していくうちに、実感しました。「英語を話すだけなら意外と簡単かも・・・」

そうです。A子さんの英会話は今まで質問された事に答えるだけでしたが、今度は質問する側にも変わる事ができました。問題や英会話をつくる方にまわったのです。だから、難しいことを言わなくても会話が続くのです。そして、逆に先生に質問をする事によって、自然な返答の仕方を目の前で学ぶチャンスを得たのです。

A子さんは、更に大きな事に気がつきました。会話で使う英文法自体は非常に簡単だったのです。ほぼ中学生3年生レベルの英文法でOKでした。現在完了や過去完了は使うものの、関係代名詞なんて使わなくても会話は進みました。実際の英会話は、もう既にA子さんが中学校で学習した学習内容で十分だったのです。

「英語ってこんなに簡単だったんだ・・・もっと勉強したい!」A子さんの中で何かが変わったようでした。再び元気なA子さんが戻ってきました。

[8時間目]ネイティブ講師のクラスでも話す!

ネイティブ講師の写真

8時間目はネイティブ講師のクラスでした。このクラスは人数が8人いるクラスなので、英語を話す事は難しそうです。しかし、スイッチが入ったA子さんは授業の中で冗談を言ったり、話しかけるチャンスを狙うようになりました。おじいちゃんのネイティブ講師はそのA子さんが前向きに発言する様子を喜んでくれているようでした。また、クラスメートも元気なA子さんにつられて英語を話すようになってきました。

放課後

CPILS内の風景の写真

急に自信がついたA子さんは、放課後も英語を話し続けました。今までは楽しく話していながらも、どこか遠慮する部分があったのですが、完全に吹っ切れたみたいです。そして、日本人と一緒に日本語で話す時間が勿体ないと感じるようになりました。

日本人と一緒にいると日本語を使ってしまうので、A子さんはできるだけ英語を使うよう、外国人と一緒にいる事にしました。そして、そのように母国語を使わない決意を固めると、学校内には母国語を使わないようにしている国際的なグループがいくつかある事がわかり、A子さんはそのようなグループに入り、友達がどんどん増えていきました。

英語を使ってLINEメッセージ

CPILSのビリヤード台の写真

毎日お母さんに連絡しているA子さんですが、今日は英語を使ってLINE電話をしてみようと閃きました。よくよく考えてみると、お母さんが相手だったら間違っても恥ずかしくありません。

とはいえ、Wi-Fiの電波の状態が悪いので、あちらこちらにA子さんは移動しながら日本に電話をかけました。周りをよく見ると、A子さんと同じように携帯電話を持ってウロウロしている大学生が数人見受けられました。やはりみんなWi-Fi環境に悩まされているようです。

A子さんが英語を使ってLINEで電話してきたので、お母さんはビックリしました。昨日、A子さんが少し元気が無くなっているのをお母さんはわかっていたので、なおさらです。でも、すぐにLINE電話は切れてしまいます。今日は多くの人がWi-Fiを使っているようです。仕方ないのでA子さんは英語でお母さんにメールを送ってみました。すると、驚いた事にお母さんも英語でLINEを返してきました。A子さんは驚きつつも、少しお母さんを見直しました。

一日の回想

その後、A子さんは友達に向け、インスタグラムにも写真をアップ。そしてキャプションには日本語と英語の両方を書きました。そのA子さんの変わりように日本の友達もビックリ。さっそくコメント欄には驚きのコメントが寄せられました。

A子さんは英語は留学すれば誰でも話せるようになるという考えは間違いだと心から感じました。しかし逆に、留学の楽しさも実感しました。留学の楽しさは海外の学校で勉強という位置的な要因だけでなく、国籍が違う友達ができて、一緒に生活するから楽しいんだと気がついたのです。

そして・・・A子さんを励ましてくれたフィリピン人の先生達にも感謝の気持ちが出てきました。A子さんは今までホスピタリティという意味が理解できませんでしたが、自分が外国に行ってみて、そこで生活して初めて気がついた感じです。観光旅行で外国に行って、少し現地の人と話したくらいではホスピタリティは理解できないのでは?と意見を持つようになりました。

いずれにせよ、A子さんにとってこの日は大きなターニングポイントとなったのです。

(つづく)

この話の続きはこちら↓

【第5回】高校生のフィリピン(セブ島)留学『卒業式編&ガーディアン』

それ以外のお話はこちら↓

【第1回】高校生のフィリピン(セブ島)留学『初めての渡航編』

【第2回】高校生のフィリピン(セブ島)留学『語学学校初日編』

【第3回】高校生のフィリピン(セブ島)留学『マンツーマンレッスン開始編』

 

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