セブ島留学まとめ

【第5回】高校生のフィリピン(セブ島)留学『卒業式編&ガーディアン』

更新日:2018年6月21日
高校生のセブ島留学第5話の写真

朝7時、A子さんは自然に目が覚めました。セブ島は今日も快晴。南国の臭いがする太陽の光が、A子さんのベッドまで差し込みます。スランプを脱したA子さんは、セブ島に来て一番の気持ちのいい目覚めを感じていました。

しかし同じ部屋の韓国人女性Kさんが、今朝はいやにドタバタしています。トランクケースを広げ、衣類を畳んで並べています。まるで帰り支度でもしているようです。

A子「おはよう。Kさん、朝からどうしたの?」

Kさん「そういえば言ってなかったわね。実は私、明日韓国に帰るの」

A子「えーーーーー!」

どうやらKさんは今週末で卒業だったようです。KさんはA子さんが昨日までの落ち込んでいたので、A子さんには自分の卒業の事は内緒にしていたのです。

フィリピン(セブ島)留学では毎週月曜日に新入生が入学し、毎週金曜日に在校生のうち誰かしらが卒業していきます。だから留学生活の中では出会いと別れが繰り返し、繰り返しおこなわれます。A子さんはKさんかいなくなる寂しさと同時に少し不安な気持ちになりました。「来週からはルームメイトが変わるのかぁ・・・」

■昨日までの出来事はこちら↓
【第1回】高校生のフィリピン(セブ島)留学『初めての渡航編』
【第2回】高校生のフィリピン(セブ島)留学『語学学校初日編』
【第3回】高校生のフィリピン(セブ島)留学『マンツーマンレッスン開始編』
【第4回】高校生のフィリピン(セブ島)留学『英会話スランプ脱出編』

楽しそうな週末の先生達

CPILSの楽しそうな先生達の写真

しかしこの日、少し不安げに授業に向かう途中、A子さんは学校の先生達が何か良いことでもあったかのようにニコニコしている事に気がつきました。

A子「先生、何か良いことあったの?」

先生「A子!なに言ってるの?今日は金曜日よ!」

A子「だから???」

先生「A子は週末が嬉しくないの?土曜日と日曜日はお休みでしょ!」

どうやらフィリピン人は週末のお休みが大好きなようです。そして更に、休みの日にみんなで集まってワイワイ盛り上がるのが楽しいようです。A子さんも週末が嫌いではありませんが、学校がある平日の方が友達と遊べて楽しいと小学生の頃から感じていました。

A子「(私の週末は特に予定無いなぁ・・・自習室で日本の宿題しなきゃ)」

A子さんにとってはセブ島での初めての週末でしたが、特にどこかに行く予定はありません。セブ島に来てから全く手をつけていない日本の夏休みの宿題をやらなければ・・・とA子さんは少し油鬱になりました。

授業は短縮授業

CPILSの授業が終わった時の様子の写真

そしていつも通り授業は始まりました・・・が、いつもより5分ほど早く終わりました。

A子さん「先生、先生、まだ45分。授業終了の5分前よ」

先生「あら?金曜日は卒業式があるから授業時間は少し短くなるのよ。聞いてなかったの?」

A子「あ・・・そうか、金曜日は卒業式があるんだ・・・そういえばオリエンテーションの時に日本人のマネージャーが何か言っていたような・・・」

留学生活を続けていると、A子さんは意外とオリエンテーションの話を聞いていなかった・・・もしくは忘れてしまっているという事がわかってきました。留学当初、自分では気がつきませんでしたが少し舞い上がっていたのかもしれません。

教室から次々と出てくる留学生に押し出されるようにA子さんも教室棟を後にしました。

グループクラスでは別れの挨拶

留学生同士の会話の写真

そしてグループクラスでは、帰国の挨拶をするクラスメートが出てきました。クラスメートが8人いるネイティブ講師のクラスでは、帰国する留学生が授業の冒頭で先生に今日が最後の授業の告げていました。どうやらベトナム国籍の友人が帰国するようです。

ベトナム国籍の友人「Thank you so much everyone…I’am sad.」

A子さんやその友達「me,too…」

どこのグループクラスでも帰国の話になると、どこか嬉しいお祝いのような雰囲気もありつつも、別れの寂しさを感じます。A子さん、実は最初はそれほど悲しくはなかったのですが、悲しそうな顔で答えているうちに本当に悲しくなってしまいました。そういえば、セブ島に来て英語を話すようになってから少し表情が豊かになったような気がします。

そしてなんとなくの流れで、特に仲良いとも思っていなかったベトナム人のクラスメートとA子さんはLINEのアドレスを交換しました。そしてなんと高校を卒業したらベトナムに遊びに行く約束を交わしました。逆に日本に来たときは連絡してねとA子さん言うと、ベトナム人のその女の子は凄く喜んでくれました。

A子さん「(意外なところで外国人の友達が出来てしまった・・・)」

そして別れは日本人の友達ともありました。小グループクラスで一緒だった中学生女子のB子さん(15歳)も帰国するそうです。

B子「実は私、今回日本に帰国したら、すぐにシンガポールに移住するんです。数年前からお父さんの転勤が決まっていて・・・だからフィリピンに来て英語を勉強してました。日本に帰れるA子さんを見ていると羨ましいです」

A子さん「そうだったんだ!まだ15歳なのに色々あるんだね・・・」

卒業式

CPILSの卒業式の写真

そしてレッスンが全て終わり、夕方の卒業式の時間となりました。

会場は広い教室です。時間になると、留学生や先生達が沢山集まってきました。そして正面の壇上付近には卒業生と思われる人達が集まっています。その中にはA子さんのルームメイトのKさんや中学生のBさん、そして卒業間際に友達になったベトナム国籍の女の子も混じっていました。

卒業式では、司会役のフィリピン人講師が厳粛な雰囲気で挨拶を始め、その次にヘッドティーチャーと呼ばれるフィリピン人女性講師がお祝いの言葉を述べました。その後、卒業生を代表して20代後半と思われる韓国人の女性がスピーチを行いました。KさんではなかったのでA子さんとして少々は残念。

卒業生代表のスピーチが終わったところで今度は卒業証書の需要式となりました。1人1人が卒業証書を手にするたびに、授業を担当していたフィリピン人講師や留学生が拍手で盛り上がります。ルームメイトのKさんが壇上に上がって先生から卒業証書を手に取ったところでA子さんも大きな声で奇声を発し?お祝いの言葉を大声で贈りました。

卒業式の日の夜は・・・

CPILSベトナム人のお別れ会の写真

卒業式が終わって暗くなると、あちらこちらでお別れ会が始まりました。プールサイドでは人が集まって歌を歌って盛り上がっています。

しかし、Kさんは静かな学生寮に戻って再びテキパキと帰国の準備にとりかかりました。とはいえ、Kさんは3ヶ月のフィリピン(セブ島)留学で荷物がかなり増えてしまっているようです。荷物の扱いに困っていました。

Kさん「A子、シャンプーは置いてくから使って!」

A子さん「Thank you ! (本当は要らないんだけどな・・・)」

片付けを続けるKさんが、ふとA子さんに向かって声をかけました。

Kさん「ところで、今日はこれからみんなでSMモールに食事に行くんだけど、A子も一緒に来ない?みんながお別れ会を開いてくれるの!」

A子さん「エ?Kさんの友達は韓国人でしょ?話に参加できなさそうだよ!!!」

Kさん「大丈夫よ!台湾の友達も来るから英語よ。そういえば今日卒業する日本人の女の子の友達もいたわよね?連れてくれば?」

A子さん「彼女?彼女は中学生だからなぁ・・・そもそも外出できるのかしら???」

ガーディアンの先生が登場

ガーディアンの先生の写真

A子さんは中学生女子のB子さんを誘う為に、彼女の部屋に行きました。すると、そこには見慣れないフィリピン人が一緒にいて、勉強を指導しているようでした。さっそくA子さんはB子さんに話しかけました。

B子「イイですよ!最後だし行きたいです!」

A子「え?行くの?本当に大丈夫???(行かないと思っていたのに・・・)」

B子「はい。(隣にいるフィリピン人に向かって)Can I join the farewell party? It’s outside school.」

謎のフィリピン人「OK. I’ll go with you.」

A子「だっ誰!?この人?」

B子「この人は私のガーディアンです。私は中学生だから、放課後はずーっとガーディアンっていうフィリピン人の先生と夜10時まで一緒にいないといけないんです。危険な事に巻き込まれないよう監視するのがガーディアンの仕事みたいなんですけど、宿題を手伝ってくれるので正直助かってます(笑)」

A子「え!?放課後にフィリピン人の英語の先生がずーっと一緒にいてくれるの?それってムチャクチャ恵まれているよね?」

B子「そうなんですよ。今やフィリピンのママといった感じですね。英語も随分と教えてもらいました。外出もガーディアンの先生と一緒ならOKなんですよ」

A子「なるほどねー。よく考えられてるのね。じゃあ、一緒に行ってもOKだね!」

初めての放課後の外出

タクシーから眺める夜のセブ島の風景の写真

A子さんにとっては、夜のセブ島は初めての外出です。危険がないか少し心配。外出自体は留学初日にみんなで行った経験がありましたが、その時はお昼でしたし、学校のスタッフが一緒でしたので緊張感が違います。今日は大丈夫だろうか?と少しドキドキしています。

外出に関してLINEでお母さんに相談したところ、自分で決めるように促されました。少しだけ悩みましたが、今回は中学生女子のB子さんのガーディアンが一緒に来るので大丈夫だろうとA子さんは考え、行く事にしました。

学校の前でガードマンがタクシーを捕まえてくれて、一緒に食事に行くメンバーが続々とショッピングモールに繰り出します。その数はタクシーで3台にもなりました。A子さんはガーディアンとB子さんと一緒に最後のタクシーに乗り込みました。

タクシーに乗ったA子さんはまず最初にメーターをチェックしました。これは入学ガイダンスの時に日本人のマネージャーから『タクシーのメーターが40ペソ(約100円)になっているか、必ずチェックをしてください』と言われていたのを思い出したからです。このタクシーはしっかりと40ペソになっていました。

もし、メーターが入っていないタクシーだったり、メーターが40ではない数字でスタートしそうなときは、必ずドライバーに指摘をするか、そのタクシーを降りて別のタクシーを捕まえた方が良いそうです。

そしてA子さんはタクシードライバーに前のタクシーに付いていき、ショッピングモールに行く事を伝えました。A子さん、初のセブ島ドライブに出発です。しかし・・・よく見るとタクシーがボロくてA子さんは驚きました。窓にヒビが入っています。そしてシートに貼ってあるビニールシートも敗れています。まるで日本から取り寄せた廃車のタクシーを使っているようです。

A子さんはタクシードライバーに聞いてみました。

A子「このタクシーは中古ですか?」

タクシー運転手「そうだよ。セブ島で走っている車の多くは中古だよ。そういえば、日本から沢山の中古車を輸入して大儲けした日本人がいたらしいぜ。ほら、あのタクシーも日本製だろ?」

確かにタクシードライバーが指を指した先にはTOYOTAと書かれた車が走っていました。A子さんは日本とフィリピンの関係を少しだけ理解しました。

次にA子さんはタクシーのラジオが気になりました。どうやら英語とは違う、地元の言葉を使った番組がかかっているようです。ラジオからはちょっと下品でノリノリの音楽がずーっとかかっています。MC(司会者)は笑ってばかり。時々、ボヨヨ〜ンと変な効果音が定期的に挟まれています。その度にタクシードライバーは大爆笑。日本とフィリピンのタクシードライバーの違いにA子さんは戸惑いを隠せなく、途中から借りてきたネコのように大人しく座り、窓の外を眺めるしかなさそうでした。

また、A子さんは夜の街を歩く人の多さにも驚きました。金曜日の夜だからかもしれませんが、どこに行っても人、人、人。特に若い人が沢山いて活気があります。A子さんが知る限り、日本で人が沢山集まっているのは都内のオシャレスポットくらい。そこでさえ、少し離れたらそこまで人が溢れているという事はありませんでした。しかし、セブ島にはとにかく沢山の若者や小さな子供が街を歩いていました。

ショッピングモールに到着

夜のショッピングモールの写真

タクシーは巨大な看板が光り輝く大きな建物の近くで減速しました。そこがショッピングモールでした。セブ島のショッピングモールはA子さんが想像する以上に大きな建物でした。A子さんの地元のイオンモールよりも大きな建物で、光り輝いています。

タクシーはセキュリティのチェックを受け、ショッピングモールの敷地の中に入りました。そしてスペースを見つけて停車。タクシーを降りると、そこにも気が遠くなるような沢山の人がいました。A子さんはKさん達と合流し、レストランに向かって移動しました。

しかし、ショッピングモールの建物の中に入る所で再びセキュリティチェック。ここではカバンを開き、その中に危ないものが入っていないかチェックを受けました。ただ、それは厳しいものではなく、警備員が棒をカバンに突っ込み、少し中を覗いて終わりです。少々拍子抜けするセキュリティチェックでした。

そしていよいよ建物の中に入ると・・・そこも沢山の人で溢れていました。何処のお店も繁盛しています。特にファーストフードのお店では、レジ前に沢山の人が日本のラッシュアワーのように並んでいます。

A子さんがよく見ると、ショッピングモールの中にいる人は年配の人は少なく、若い人、特に子供連れの家族が沢山いました。セブ島に住むフィリピン人は老人よりも子供の方が多いようです。

レストランに到着

Kさん一同はレストラン街を歩きましたが、どこのお店も超満員です。ただ、元々Kさんの友達が早めに来て予約表に記入してくれていたらしく、すぐに入店する事ができました。お店はフィリピン料理のお店でした。

この日の送別会のメンバーは10人以上。A子さんにとっては初めて会う年上の人ばかりでした。しかも皆さんとても真面目に英語を勉強していたらしく・・・レベルが高いです。A子さんとしてはなかなか話しかけれる雰囲気ではありませんが、思い切って少しずつ話に参加してみました。

Kさん「A子って大胆よね?(勇気がある)」

A子「ウホッ?私が?」

Kさん「そうよ。知らない人に話しかける事は、とても勇気がいる事だと思うわ。でも、とても大事」

A子「せっかくKさんが誘ってくれたんだし、何も話さないのは勿体ないと思って・・・」

Kさん「あなたのポジティブなところは良いわよね」

A子さんは難しい話はわかりませんでしたが、予想外なところを褒められました。まさか留学に来て国籍も年齢も違う人から認められるとは思いもしませんでした。

フィリピンの食事

K子さんをはじめとした大人の方々はビールで乾杯をしました。話は留学中の話題で盛り上がっています。A子さんと中学生女子のB子さんも会話に参加しつつ・・・も、2人は料理が気になったのでテーブルの端で少しづつ料理に手を伸ばす事にしました。もちろんガーディアンも一緒です。

AA BBQ マクタン島店のシシグの写真

A子「なにこれ!?美味しい!ご飯が進む!」

セブ島のホタテ料理の写真

A子「これは・・・小さいホタテかしら?美味しいけど、私たちはお酒飲まないから・・・」

フィリピンの豚肉料理レチョンの写真

A子「美味しい豚さん!美味しいけど・・・どうして表面がカリカリなの?いったいどうやって料理してるのかしら?」

フィリピン料理シニガンスープの写真

A子「すっぱっーーーい!この酸っぱいスープはいったい何?」

A子さんと中学生女子のB子さんはフィリピン料理を堪能しました。しかも、ガーディアンから英語でフィリピン料理の説明を受けるというおまけ付き。A子さんはフィリピンに来て食事が心配でしたが、フィリピンの食事は想像以上に美味しく、大満足でした。

A子「もう食べれない!お相撲さんみたいにお腹パンパン!」

門限に間に合うように戻るA子さん

タクシーから眺めるセブ島の夜景の写真

B子さんもA子さんもお別れ会を楽しみました。しかし、A子さん達は学生という事もあり、門限が大人の生徒よりも早くなっています。食事をしているみんなに挨拶をして、お金を払い、途中で抜け出す事にしました。しっかりしているB子さんはガーディアンの先生の食事代を支払っていました。どうやらガーディアンの先生と一緒に行動する時は、生徒が先生の費用を支払う約束になっているようです。

帰りのタクシーはタクシー乗り場に並んで乗車しました。今度のタクシーもお世辞にもキレイとは言えないタクシーでした。しかもドライバーはおじいちゃん。A子さんはCPILSの場所を英語で説明しましたが、イマイチおじいちゃんドライバーは理解してくれません。どうやら英語が通じないようでした。結局、ガーディアンの先生が現地語で学校までの帰り道をドライバーに伝えてくれました。

帰る途中、A子さんとB子さんとが日本語で話をしていたので、ガーディアンは現地語でタクシードライバーと何か話をしていました。A子さんはどんな話をしているのか気になりましたが、このセブ島の現地語は全くわかりませんでした。

CPILSの前にタクシーが止まると、入口に立っているガードマンが出迎えてくれました。なんとなくホテルのボーイと警備員を兼ねている感じです。A子さんは無事に学校に戻ることができてホッとしました。この後、B子さんと最後の別れの挨拶をし、部屋に戻りベッドに飛び込みました。

まだ9時前のなので学校のプールでは誰かが騒いでいる声がします。そしてA子さんは横になったまま今日一日の事を思い出し、お母さんや友達にどうやって報告をしようか考えました。しかし・・・お腹いっぱいで幸せそうなA子さんはそのままウトウトと眠りについてしまいました。

(つづく)

■昨日までの出来事はこちら↓
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【第2回】高校生のフィリピン(セブ島)留学『語学学校初日編』
【第3回】高校生のフィリピン(セブ島)留学『マンツーマンレッスン開始編』
【第4回】高校生のフィリピン(セブ島)留学『英会話スランプ脱出編』

 

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